暑さ対策

夏ゴルフのインナーの選び方|接触冷感・吸汗速乾・遮熱・UVカットのちがいとシニアのおすすめ

夏のゴルフ場で白い帽子と首・腕を覆うインナーを着て空を見上げるシニア男性(AI生成イメージ)
この記事の目次
  1. 4つの機能のちがい
  2. 表示の見方
    1. 接触冷感:q-max 0.2が目安
    2. UVカット:UPF50+が最高ランク
    3. 遮熱:カット率と「試験の条件」をセットで見る
  3. シニアのゴルファーにおすすめの選び方
    1. 色の実験:濃紺は紫外線に強いが、熱くなる
    2. 暑い日は、シャツを出すのも手
  4. 夏用インナーの売れ方と、価格の目安
  5. インナーだけに頼らない
  6. まとめ
    1. 今日のラウンド判定

先に結論です。夏ゴルフのインナーには、大きく分けて「接触冷感」「吸汗速乾」「遮熱」「UVカット」の4つの機能があります。名前は似ていますが、働きはまったく別です。ゴルフは日なたに4〜5時間いるスポーツなので、シニアには「遮熱」と「UVカット」の入った長袖インナーを軸に、汗の量に合わせて「吸汗速乾」を足すのがおすすめです。表示の見方と選び方をまとめました。

4つの機能のちがい

機能何をしてくれるか表示の例弱いところ
接触冷感着た瞬間・触れた瞬間に「ひんやり」と感じるq-max(数字が大きいほど冷たく感じる)体温や汗で生地が温まると、冷たさは続きにくい
吸汗速乾汗を吸って広げ、早く乾かす。乾くときに熱をうばう吸水速乾、ドライ など日差しの熱そのものはさえぎらない
遮熱日差しの熱のもとになる近赤外線をさえぎり、服の中の温度が上がるのをおさえる近赤外線カット率(%)、遮熱率(%)メーカーごとに試験の方法がちがうので、数字の単純比較はむずかしい
UVカット肌に届く紫外線を減らすUPF(50+が最高ランク)、紫外線遮蔽率(%)涼しさとは別の機能。生地が伸びたりぬれたりすると下がることがある

「冷感」は肌ざわり、「速乾」は汗、「遮熱」は日差しの熱、「UVカット」は日焼け。何に困っているかで選ぶものが変わります。

表示の見方

接触冷感:q-max 0.2が目安

q-maxは、生地に触れた瞬間に肌から熱がどれだけ移るかの数字で、大きいほど冷たく感じます。0.2以上あれば「接触冷感がある生地」とする目安が使われています(京都府の研究機関の報告など)。ただし、感じるのは触れた瞬間です。ラウンド中ずっと冷たいわけではありません。

UVカット:UPF50+が最高ランク

UPFは、オーストラリアなどの規格(AS/NZS 4399)で決められた、服の紫外線防御の数字です。15以上が「最低限」、30以上が「良い」、50・50+が「とても良い」。UPF50なら、肌に届く紫外線はおよそ50分の1(約98%カット)です。規格では、生地が引っぱられて伸びたり、ぬれたりすると防御が下がることがあるとされています。体に合ったサイズを選びましょう。

遮熱:カット率と「試験の条件」をセットで見る

太陽の光の熱は、目に見える光のほかに、目に見えない近赤外線が大きな部分をしめています。遮熱インナーは、この近赤外線を生地に練りこんだ素材などで反射・吸収して、服の中の温度が上がるのをおさえます。「近赤外線○%カット」「遮熱率○%」といった数字は、どこの試験機関が、どんな条件で測ったかまで書いてある商品を選ぶと安心です。

シニアのゴルファーにおすすめの選び方

  • 長袖・首まであるタイプ:腕と首は日差しをいちばん受ける場所。アームカバーより、すき間ができにくい
  • 遮熱+UVカットを軸に:日なたに長くいるゴルフでは、日差しの熱と紫外線の両方を防ぎたい
  • 汗かきの人は吸汗速乾も:汗がたまると、べたつきや冷えの原因になる
  • 色は明るめ:濃い色は紫外線を通しにくい反面、表面が熱くなりやすい(下の実験を参照)
  • きつすぎないサイズ:生地が伸びるとUVカットの力が下がることがある。肩や腕が動かしやすいかも大切
  • ポロシャツの下に着て、見た目も自然に:白やベージュ、肌に近い色は、ポロシャツから透けにくい

色の実験:濃紺は紫外線に強いが、熱くなる

2024年7月に栃木県のゴルフ場で行われた実験では、ピンクのウェアが紫外線をいちばん通し、濃紺はほとんど通しませんでした。ただし、表面の温度がいちばん上がったのも濃紺です。武蔵野美術大学の北徹朗教授は「表は白、裏地は濃紺」のような組み合わせを提案しています(月刊GEW Web)。上に着るポロシャツは明るい色、紫外線はインナーで防ぐ、という分担が考えやすいでしょう。

暑い日は、シャツを出すのも手

北教授は、暑い時期にシャツをズボンに入れる「シャツイン」は熱がこもりやすいと指摘しています(月刊GEW Web)。服装の決まりはゴルフ場ごとにちがうので、気になるときは事前に確認しましょう。

夏用インナーの売れ方と、価格の目安

ゴルフ業界誌「月刊GEW」によると、夏用のインナーは近年よく売れるようになっています。

  • 2010年ごろに発売された夏用アンダーウェアは、当初は売れなかったが、いまは6月にメインのサイズが売り切れ、翌年2割増産するほど(イオンスポーツ、2025年)
  • ゴルフショップの夏の売れ筋は、アームカバー、ファン付きウェア、ストローハット、サングラス、日焼け止め、冷感スプレーなど(二木ゴルフ、2024年夏)
  • 店の担当者は「きちんと付加価値を説明すれば販売につながる」と話す(同)
  • ほとんどの女性ゴルファーは、ウェアの下にインナーを着ている(月刊GEW 2025年6月号)
アイテム価格の目安
アームカバー2,000〜4,000円台
機能性インナー(冷感・UV・遮熱など)7,000円台〜1万円台半ば
月刊GEW 2024年10月号、2025年8月号・9月号などの記事から編集部がまとめた目安

インナーだけに頼らない

インナーは、暑さ対策・日焼け対策のひとつです。つばの広い帽子、こまめな水分と塩分、日陰での休憩、そしてその日の暑さに合わせて無理をしないことを組み合わせましょう。各ゴルフ場のページでは、近くの観測地点の「今日・明日の暑さ判定」を見られます。

まとめ

  • インナーの機能は「接触冷感」「吸汗速乾」「遮熱」「UVカット」の4つ。働きは別もの
  • 接触冷感はq-max 0.2以上が目安。ただし冷たさは触れた瞬間だけ
  • UVカットはUPF50+が最高ランク。生地が伸びたりぬれたりすると下がることがある
  • 遮熱は近赤外線のカット率と、試験の条件をセットで見る
  • シニアには、遮熱+UVカットの長袖インナーを軸に、明るい色のポロシャツを重ねるのがおすすめ

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参考文献・出典

  1. ARPANSA(オーストラリア放射線防護・原子力安全庁)「Labelling sun protective clothing」(AS/NZS 4399)
  2. 京都府織物・機械金属振興センター 研究報告(接触冷感 q-max の評価)
  3. 月刊GEW Web「ゴルフプレー中における着衣の色と紫外線透過量の観察」(北徹朗)
  4. 月刊GEW Web「10シャツ出しプレーのススメ」(北徹朗)
  5. 月刊GEW 2024年10月号 ゴルフショップの夏の売れ筋(p22-27)
  6. 月刊GEW 2025年6月号 女性ゴルファーの声(p157-161)

※本製品は衣料品であり、熱中症の予防・治療を目的としたものではありません。