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冬ゴルフのインナーの選び方|吸湿発熱のしくみと汗冷え対策、シニアの3層重ね着

この記事の目次
  1. 「吸湿発熱」インナーのしくみと弱点
  2. 冬ゴルフの重ね着は3層で
  3. シニアが冷えやすい場面と対策
    1. 朝のスタート前
    2. 前半が終わったあと
    3. カートに乗っているとき
  4. インナー以外の小物
  5. こんな日は無理をしない
  6. まとめ
    1. 今日のラウンド判定

先に結論です。冬ゴルフのインナーは、「暖かさ」と「汗の始末」の両方で選びます。朝のスタートは寒くても、歩いたりスイングしたりすると汗をかき、その汗が冷えると体が一気に冷えます(汗冷え)。肌に近い1枚目は汗を逃がすもの、2枚目で空気をためる、外側で風を止める。この3層を、スイングのじゃまにならない薄さで重ねるのがコツです。

「吸湿発熱」インナーのしくみと弱点

冬のインナーでよく見る「吸湿発熱」は、繊維が体から出る水分(汗や、汗になる前の水蒸気)を吸うときに熱を出す性質です。水が蒸発するときに熱をうばう「気化熱」の逆の現象です。

  • 吸える量には限りがある:繊維が水分を吸いきると、発熱は止まる
  • 汗をたくさんかくと逆効果のことも:吸った水分が多すぎると、ぬれた肌着になって冷えのもとになる
  • 熱をためるのは「空気の層」:生まれた熱を逃がさないのは、服と服の間の空気。研究でも、空気の層が多い生地ほど熱を保ちやすいと報告されている(大妻女子大学・カケンテストセンターほか、デサントスポーツ科学 Vol.45)

同じ研究(3人で行った予備的な実験)では、綿のインナーは、安静時も運動時も服の中の温度がいちばん低くなりました。汗をかく場面では、綿の肌着は冷えやすいと考えておきましょう。

冬ゴルフの重ね着は3層で

層役わり選び方の例
1枚目(肌着)汗を吸って、肌から離す吸湿発熱、または吸汗速乾の薄手。汗かきの人は速乾を優先
2枚目(なか)空気をためて暖かさを保つ薄手のフリース、ウールのセーター、中わたのベスト
3枚目(外)風と冷たい雨を止める防風のジャケットやベスト。脱ぎ着しやすい前開き

ゴルフは肩と腕をよく動かすスポーツです。厚い1枚より、薄いものを重ねたほうがスイングしやすく、暑くなったら1枚ずつ脱いで調整できます。腕の動きが気になる人は、2枚目をベストにするのも手です。

シニアが冷えやすい場面と対策

朝のスタート前

冬の朝は、クラブハウスの暖かい室内から、いきなり冷たい外に出ることになります。急な温度差は体に負担がかかります。練習グリーンに行く前に1枚多く着ておき、体が温まってから脱ぎましょう。寒さとヒートショックについては、シニアの冬ゴルフ|寒さで上がる血圧・ヒートショックへの備えにまとめています。

前半が終わったあと

前半9ホールで汗をかいたまま昼食をとり、また外に出ると、ぬれた肌着が冷えて寒く感じます。替えの肌着を1枚持っていき、昼に着替えるのがいちばん効きます。

カートに乗っているとき

歩いた後にカートで風を受けると、汗が冷えやすくなります。カートでは前を閉める、ネックウォーマーを使うなど、首・手首・足首の「三つの首」を冷やさない工夫をしましょう。

インナー以外の小物

  • ネックウォーマー:首を温めると体感がかなり変わる。スイングのときにずれにくい薄手を
  • 両手用の手袋:冬用の両手グローブや、打つとき以外にはめる防寒ミトン
  • カイロ:ポケットに入れて手を温める。肌に直接貼らない、低温やけどに注意
  • 耳まで覆える帽子:ニット帽やイヤーウォーマー
  • 温かい飲み物:寒くても水分は必要。冬もこまめに

こんな日は無理をしない

気温が低く、風が強い日、霜でスタートが遅れる日などは、体への負担が大きくなります。体調がすぐれない日や、持病のある人は、無理にプレーしない判断も大切です。気になる症状がある場合は、かかりつけ医に相談してください。

まとめ

  • 冬のインナーは「暖かさ」と「汗の始末」で選ぶ
  • 吸湿発熱は、水分を吸うときに熱を出すしくみ。吸いきると止まり、汗が多いと冷えのもとにも
  • 肌着(汗を逃がす)・なか(空気をためる)・外(風を止める)の3層を薄く重ねる
  • 前半が終わったら肌着を替える。首・手首・足首を冷やさない
  • 夏の暑さ対策のインナーについては夏ゴルフのインナーの選び方へ

参考文献・出典

  1. 水谷千代美(大妻女子大学)ほか 吸湿発熱素材のインナーに関する研究(デサントスポーツ科学 Vol.45)
  2. イミダス「吸湿発熱繊維」(2010年)