暑さ対策

ゴルフの日焼け対策 男性編|60代からの首・腕・顔の守り方と帽子・長袖の選び方

つば広のハットとアームカバーを着けて夏のティーグラウンドで構える60代の男性ゴルファー
この記事の目次
  1. ゴルフはなぜ紫外線を浴びやすいのか
  2. いつ焼けるか ── 紫外線が強い時間帯
  3. 何で覆うか ── 首・腕・顔を守る環境省の6つの対策
    1. 帽子はつばの広さで選ぶ
    2. 長袖インナーは「目の詰まり」と「色」を見る
    3. サングラスは紫外線カット機能を確認する
  4. ラウンド中の実務 ── 日焼け止めの塗り直しと汗
  5. 60代からの皮膚と紫外線
  6. 受診の目安と、持病がある方への注意
  7. まとめ
    1. 今日のラウンド判定

結論から言うと、ゴルフの紫外線対策は「つばの広い帽子」「長袖インナー」「サングラス」「日焼け止めの塗り直し」の4点を、紫外線の強い時間帯を意識して組み合わせることが基本です。環境省の「紫外線環境保健マニュアル2020」は、日焼け止めだけに頼らず、時間帯・日陰・帽子・衣服・サングラス・日焼け止めの6つを重ねるよう勧めています。半日以上を屋外で過ごすゴルフは、日常生活より格段に紫外線を浴びる場面です。この記事では、60代からの男性ゴルファーが押さえたい選び方の基準を、公的資料の範囲で整理します。

ゴルフはなぜ紫外線を浴びやすいのか

18ホールのラウンドは、一般に4〜5時間ほどかかります。スタート時間によっては、紫外線がもっとも強い昼前後をまるごと屋外で過ごすことになり、フェアウェイやティーグラウンドには日陰がほとんどありません。

環境省のマニュアルによると、地表面からの紫外線の反射率は、新雪で80%、砂浜や水面で10〜20%、コンクリート・アスファルトで10%、草地・芝生・土面で10%以下とされています。芝生からの反射は大きくありませんが、バンカーや池では反射が増え、何より上からの直射を長時間受け続けることが、ゴルフの紫外線量を大きくしています。

見落としやすいのが曇りの日です。気象庁の解説では、薄曇りでも快晴時の約8〜9割、曇りでも約6割の紫外線の強さになるとされています。「今日は曇っているから」と帽子や長袖を省きやすい日ほど、注意が必要です。

いつ焼けるか ── 紫外線が強い時間帯

マニュアルによると、夏の午前10時から午後2時の4時間に、1日の紫外線量のおよそ70%が集中します。年間では4〜9月に1年のおよそ70〜80%が降り注ぐとされています。午前中にスタートする夏のゴルフは、この4時間をまるごと屋外で過ごすことになります。

早朝スタートや午後遅めのハーフプレーは、紫外線の面でも暑さの面でも理にかなっています。夏の暑さそのものの危険性は、シニアの夏ゴルフは何が危険か|熱中症リスクが高い理由と年代別の対策で詳しく解説しています。

何で覆うか ── 首・腕・顔を守る環境省の6つの対策

マニュアルが挙げる6つの対策を、ゴルフ場での行動に置き換えると次のようになります。

  • 紫外線の強い時間帯を避ける:早朝スタートや薄暮プレーを選び、昼前後の4時間をまるごと屋外にしない。
  • 日陰を利用する:待ち時間は木陰やカートの屋根の下へ。ただし日陰でも紫外線は浴びています。
  • 日傘を使う、帽子をかぶる:ゴルフではつばの広い帽子が現実的。
  • 衣服で覆う:長袖インナーに襟付きのポロシャツを重ね、首・腕・肩を覆う面積を増やす。
  • サングラスをかける:紫外線防止効果のあるものを選ぶ。
  • 日焼け止めを上手に使う:衣服で覆えない顔・首の後ろ・手の甲に、量を守って塗り、塗り直す。

帽子はつばの広さで選ぶ

マニュアルでは、帽子の着用で眼の紫外線ばく露は20%程度減少し、麦わら帽子のような幅の広いつばのある帽子はより大きな効果があるとされています。ゴルフで定番のキャップ(前だけにつばがある帽子)は、耳や首の後ろが露出します。全周につばのあるハット型なら、顔の側面や首の後ろまで遮りやすくなります。スイングの邪魔にならないつば幅で、風で飛びにくいものを選びましょう。頭部への直射日光を遮る帽子は、暑さ対策とも重なる装備です。

長袖インナーは「目の詰まり」と「色」を見る

マニュアルは、袖が長い襟付きのシャツのように体を覆う部分の多い衣服のほうが、首や腕、肩を守ってくれると説明しています。生地は、透かして太陽を見たときに目が詰まっているものが一番よく、色調が濃い衣服のほうが紫外線の透過率は低くなるとされています。半袖ポロシャツの下に薄手の長袖インナーを着れば腕全体を覆えます。汗を吸って乾きやすい素材を選び、着心地で無理をしないことが続けるコツです。UVカットの表示に使われるUPFが何を測った数字なのかは、運営会社のコラムで解説しています。

サングラスは紫外線カット機能を確認する

紫外線防止効果のあるサングラスや眼鏡を適切に使用すると、眼の紫外線ばく露を最大で90%カットできるとマニュアルに記されています。紫外線の慢性的な影響として白内障や翼状片(白目の組織が黒目に伸びてくる病気)が挙げられており、眼の保護も忘れたくない部分です。レンズの色の濃さより「紫外線カット」の表示を優先して選びましょう。

ラウンド中の実務 ── 日焼け止めの塗り直しと汗

日焼け止めは汗で流れ落ちるため、環境省のマニュアルでは2〜3時間おきに塗り直すことが勧められています。18ホールなら、スタート前とハーフターンの2回、衣服で覆えない顔・首の後ろ・手の甲に塗り直すと決めておくと忘れません。

60代からの皮膚と紫外線

環境省のマニュアルは、紫外線の慢性的な影響として、シワ、シミ・日光黒子、良性腫瘍、前がん症、皮膚がん、白内障、翼状片を挙げています。また、シワやシミは一般に加齢による老化と思われがちですが、実は生理的な加齢に加えて、紫外線による慢性傷害によって生じる「光老化」の結果である、と説明しています。

国立がん研究センターのがん情報サービスでは、皮膚がんのうち有棘細胞がんについて、紫外線が重要な発生要因とされ、顔や頭皮など日光にあたる部分にできることが多いと解説しています。「もう歳だから今からでは」と考える方もいますが、60代からでも覆う・遮る・塗るを続けることが、公的資料の考え方に沿った選択です。

太陽光のうち紫外線が占める割合については、運営会社のコラムで数字を出しています。

受診の目安と、持病がある方への注意

次のような変化があれば、皮膚科(眼の症状は眼科)の受診を検討してください。

  • いつもよりひどい日焼けの症状(水ぶくれ、皮膚が腫れあがる、他の人と比べて著しくひどい日焼け)が見られたとき(環境省マニュアル)
  • ほくろやしみで、形が左右対称でない、境界がギザギザしている、色の濃淡が混じっている、直径が6mm以上ある、のうち2つ以上に当てはまるとき(日本皮膚科学会)
  • 顔や頭皮など日光にあたる部分に、かさついて硬くなる、まだらに盛り上がる、しこりができるといった変化が続くとき(がん情報サービス)
  • 目のかすみやまぶしさ、見え方の変化が続くとき

日本皮膚科学会は、定期的に全身のほくろやしみをチェックし、頭皮や背中など自分で見にくい部位は家族に確認してもらうよう勧めています。皮膚や眼の持病がある方、光に反応しやすくなる薬を服用している方は、日焼け止めや対策の内容を主治医に相談してください。

まとめ

ゴルフの紫外線対策は、つばの広い帽子、長袖インナーと襟付きシャツ、紫外線カットのサングラス、量と塗り直しを守った日焼け止めの4点を、強い時間帯を避ける・日陰を使うという行動と組み合わせることに尽きます。生地の表示は目安と考え、覆う面積を広げる工夫を優先しましょう。考え方は男女共通ですので、60歳からゴルフを始める女性への服装の項もあわせてご覧ください。肌と眼を守ることは、80代・90代までゴルフを続けるための土台づくりでもあります。

あわせて読みたい

この記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、個別の診断・治療の代わりになるものではありません。痛みや体調不良が続く場合、持病がある場合は、医師など専門家にご相談ください。

参考文献・出典

  1. 環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」
  2. 気象庁「雲と紫外線」
  3. 公益社団法人日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「メラノーマ(ほくろのがん)」Q3
  4. 国立がん研究センター がん情報サービス「有棘細胞がん」

※本製品は衣料品であり、熱中症の予防・治療を目的としたものではありません。