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「定年で職場のゴルフ仲間と疎遠になった」「昔の仲間は体調や家庭の事情で一人ずつ抜けていった」「始めたいが、一緒に回る人がいない」。60代のゴルファーから最もよく聞く悩みは、技術でも道具でもなく「仲間」です。ゴルフは一人でも練習できますが、続くかどうかは一緒に回る人がいるかどうかでほぼ決まります。この記事では、60代から新しくゴルフ仲間を作る5つの場所、1人予約の具体的な使い方、住んでいる地域での探し方、そして仲間関係を気持ちよく続けるためのルールをまとめました。
仲間がいると、ゴルフも生活も続く
内閣府の「高齢社会白書」(令和6年版)によると、社会活動に参加している高齢者のうち「生きがいを十分または多少感じている」人は84.4%で、参加していない人の62.0%より22ポイント以上高くなっています。また令和3年度の調査では、60歳以上の51.6%が過去1年間に何らかの社会活動に参加しており、その中で最も多いのが「健康・スポーツ」の27.7%でした。定年後の人付き合いの減少は多くの人が経験する変化ですが、スポーツを通じた仲間づくりは、その穴を埋める最も一般的な方法の一つです。
そしてゴルフには、仲間を作りやすい条件がそろっています。笹川スポーツ財団の「スポーツライフ・データ2022」によると、年1回以上ゴルフをする人の割合は60歳代が10.8%で全年代トップ、70歳以上も9.5%です。練習場でもコースでも、同世代がいちばん多い。4人で半日を一緒に過ごし、昼食をはさみ、終わった後に反省会がある。会話が生まれる仕組みが、ゴルフの構造の中に組み込まれています。
60代からゴルフ仲間を作れる5つの場所
「仲間を作る」と構えると難しく感じますが、実際には「同じ場所に定期的に通う」だけで、知り合いは自然に増えます。60代に向いている場所を5つ、特徴とともに整理します。
| 場所 | 向いている人 | 費用の目安 | 最初の一歩 |
|---|---|---|---|
| 練習場のスクール | 初心者〜再開組。同じレベルの同期が欲しい人 | 月1万円前後 | 体験レッスンに申し込み、「シニアクラス」「初心者クラス」があるか聞く |
| 1人予約 | クラブは揃っていて、回る相手だけがいない人 | プレー代のみ | 予約サイトで「1人予約」を検索。平日午前の組から |
| ゴルフ場のオープンコンペ・会員 | 特定のコースに通える人。競技志向がある人 | 参加費1,000〜3,000円+プレー代 | 近隣コースのサイトで「オープンコンペ」「月例」を確認 |
| 地域のサークル・シニアクラブ | 近所で気軽に、費用を抑えて続けたい人 | 年会費数千円程度が多い | 市区町村のスポーツ協会・老人クラブ・生涯学習センターに問い合わせ |
| 元職場・友人の紹介 | すでに1人でも知り合いのゴルファーがいる人 | プレー代のみ | 「1回だけ連れて行ってほしい」と頼む |
この中で60代の初心者・再開組に最も向いているのは、練習場のスクールです。同じ時期に始めた同期は、上達の悩みも体の悩みも共有でき、スクール主催の「初心者ラウンド会」で一緒にコースデビューできます。すでにラウンドできる方は、次の「1人予約」が最短ルートです。
1人予約の使い方:初めての人が知っておくこと
「1人予約」は、ゴルフ場の予約サイトが提供する仕組みで、見知らぬ同士が同じ組になってラウンドします。楽天GORA・GDO・じゃらんゴルフなど大手の予約サイトにあり、追加料金はかからず、通常のプレー代だけで参加できるのが一般的です。
仕組みは、楽天GORAの案内を例にすると次の通りです。希望のコース・日時の「1人予約」枠に申し込むと、プレー前日の正午12時の時点で最小開催人数以上の予約者がいればプレーが成立します(最小開催人数が1名の枠なら、1人でも成立)。予約時には、先に予約している人の「平均スコア・性別・年代」を見て組を選べるので、「60代・スコア100前後・男性が2人入っている組」のように、自分に近い人がいる組を選べます。キャンセルは前日12時までならサイト上で可能で、それ以降はゴルフ場への電話になります。
初めて使うときのコツは3つです。(1)平日の午前スタートを選ぶ。シニアの参加者が多く、料金も安く、進行もゆったりしています。(2)自分の平均スコアを正直に登録する。「見栄を張って90と書いたら、進行が速い上級者の組に入って気疲れした」という話は本当によくあります。(3)同じコースの同じ曜日を続ける。1人予約の常連は、同じ時間帯に固まります。2〜3回通うと「また会いましたね」が起きて、そこから連絡先を交換する仲間ができます。
マナー面では、集合時間の30分前には着く、自分の打順を待たせない、同伴者のスコアやスイングに口を出さない、この3つを守っていれば十分です。「初めての1人予約です」と最初に伝えると、たいてい歓迎されます。
住んでいる地域での探し方:検索の仕方と問い合わせ先
地域のサークルや同好会は、インターネット上に情報が少なく、探し方にコツがあります。順番に試してみてください。
- 「市区町村名 ゴルフ サークル シニア」で検索する。「◯◯市 ゴルフ同好会」「◯◯区 シニア ゴルフ会」のように、自治体名を入れるのが最初の一歩です。会員募集のページが出てこなくても、活動報告のブログや掲示板が見つかることがあります。
- 市区町村のスポーツ協会(体育協会)に問い合わせる。多くの自治体にスポーツ協会があり、加盟団体としてゴルフ協会・ゴルフ連盟が登録されています。シニア向けの大会や講習会を開いているところもあります。役所のスポーツ振興課・生涯学習課に電話して「ゴルフの団体はありますか」と聞くのが確実です。
- 都道府県のゴルフ協会・ゴルフ連盟を見る。各都道府県のゴルフ協会は、シニア(一般に55歳または60歳以上)やグランドシニア(70歳以上)を対象にした競技会を毎年開催しています。競技志向がある方には、同世代の腕自慢と知り合える場になります。
- 老人クラブ・シニアクラブ、公民館・生涯学習センターの掲示板を見る。ゴルフ同好会の会員募集は、こうした地域の掲示板や広報誌に出ることが多く、ネットには出てきません。月1回のコンペと練習会、年会費数千円という形が典型です。
- 練習場の掲示板と受付に聞く。練習場には「メンバー募集」の貼り紙があることが多く、常連客の同好会やスクールのOB会がそこに出ています。受付の方に「シニアのサークルはありますか」と聞くと教えてくれることもあります。
東京・埼玉・千葉・神奈川など都市部では、ゴルフ場が県境の外にあることが多いため、「◯◯市」のサークルでも活動場所は隣県のコースということがよくあります。車の有無、乗り合いの慣習(ガソリン代・高速代の分担)も、入会前に確認しておくと後で困りません。
仲間関係を長く続ける5つのルール
60代からの仲間づくりで難しいのは、作ることより続けることです。長く続いているグループに共通する暗黙のルールを5つにまとめました。
- お金の話は最初に決める。賭けはしない(または少額に統一する)、乗り合いのガソリン代・高速代の分担、幹事の負担。ここが曖昧だと必ずもめます。
- 体調での欠席を責めない。60代以降は、本人や家族の体調で直前に来られなくなることが増えます。「無理しないで」と言えるグループが残ります。予約の人数調整のために、代わりに入れる人(補欠)を2〜3人確保しておくと、幹事が楽になります。
- スコアと飛距離の話は控えめに。上手い人が教えたがる、飛ぶ人が自慢する。これが一番人が離れる原因です。「教えない」「聞かれたら答える」を基本にしましょう。
- 連絡手段を一つに決める。LINEグループが今は主流ですが、使わない人がいれば電話で補います。「連絡が回ってこなかった」は小さな不信感の元です。
- グループを一つに絞らない。同世代の仲間は、体調やご家族の事情で一人ずつ抜けていきます。スクール、1人予約、地域サークルなど、ゴルフをする「場」を2つ以上持っておくと、一つが解散しても続けられます。
「一人でも楽しめる形」も残しておく
仲間は大切ですが、仲間がいないとゴルフができない状態にしないことも同じくらい大切です。1人予約、平日午後の薄暮プレー(9ホール)、練習場、ショートコース。一人でふらっと行ける選択肢を持っておくと、仲間の都合に左右されずに続けられ、結果として仲間との時間も気楽になります。ゴルフは「一人でもできて、仲間がいるともっと楽しい」という、珍しいバランスのスポーツです。
まとめ:同じ場所に通えば、仲間はできる
60代は日本で最もゴルフをしている世代であり、同じ場所に定期的に通えば、仲間は自然にできます。初心者・再開組は練習場のスクールから、ラウンドできる人は平日午前の1人予約から。地域のサークルは、自治体のスポーツ協会・老人クラブ・練習場の掲示板を当たれば見つかります。作った仲間は、お金・体調・スコアの3つに気を配れば長く続きます。そして、一人でも行ける形を残しておくこと。それが、100歳までゴルフを続ける人の仲間づくりです。これからゴルフを始める方は定年後にゴルフを始める人へ、長く続けるための体づくりはゴルフは何歳までできる?もあわせてお読みください。
