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先に結論です。「最近、18ホール歩くのがつらい」と感じたら、フェアウェイ乗り入れ(FW乗り入れ)ができるゴルフ場を選ぶのがいちばんの近道です。カートでボールの近くまで行けるので、歩く距離がぐっと減ります。GOLF100が掲載している全国2,177コースのうち、編集部がFW乗り入れ可(条件つきを含む)と確認できたのは660コース。最近は一人乗りカートを入れるゴルフ場も出てきました。
なぜ今「乗り入れ」なのか
ゴルフをやめる理由に「健康」をあげる人は、年齢とともに増えます。5年以上コースに出ていない男性400人への調査(2014年末)では、やめた理由に「健康を害した」をあげた人が、60代後半で27.3%、70歳以上では41.9%でした(武蔵野美術大学・北徹朗教授、月刊GEW 2015年)。
また、日本ゴルフ場経営者協会(NGK)によると、2024年には70歳以上のゴルフ場利用者が約7万人減り、記憶では初めて前年を下回りました(月刊GEW 2026年2月号)。猛暑も重なり、ゴルフ場のあいだでは「どうすればシニアに続けてもらえるか」が大きな課題になっています。FW乗り入れは、その答えのひとつです。ゴルフ場の経営者からも「猛暑対策と高齢者対策を兼ねる」という声が出ています(同号)。
フェアウェイ乗り入れとは
ふつうの乗用カートは、コースの横にある「カート道」しか走れません。ボールがフェアウェイの真ん中にあると、カート道から歩いて往復することになります。FW乗り入れができるゴルフ場では、カートでフェアウェイの中まで入り、ボールの近くで止められます。
| カート道のみ | FW乗り入れ | |
|---|---|---|
| 歩く距離 | カート道とボールの間を何度も往復 | ボールの近くまでカートで行ける |
| クラブ選び | 数本持って歩くことが多い | カートで選び直せる |
| 暑い日・寒い日 | 日なたや風の中を歩く時間が長い | 屋根のあるカートにいる時間が長い |
| 料金 | カート代のみ | 乗り入れ料が別にかかることがある |
乗り入れには条件があることが多い
- 雨の後や、芝を育てている時期は乗り入れできない日がある
- 期間限定(夏だけ、冬だけなど)や、平日だけのゴルフ場もある
- グリーンやティーのまわり、坂の急な場所には入れないのが一般的
- 乗り入れ料がかかることがある。カート1台の値段は5人乗りで150万円をこえ、最新型は約200万円という事情もある(月刊GEW 2026年2月号)
当日の天気で変わることも多いので、予約のとき、前日、当日の受付で確かめるのが安心です。
一人乗りカート、冷房つきカートも登場
| ゴルフ場 | 取り組み | 出典 |
|---|---|---|
| ホウライCC(栃木) | 2026年2月、一人乗りカート「G-CART」を100台導入。1か月半で1,500回をこえる利用。カート代2,200円+乗り入れ1,650円 | 月刊GEW 2026年4月号(紹介記事) |
| ワンウェイGC(茨城) | 一人乗りカートを導入 | 月刊GEW 2025年6月号(紹介記事) |
| 千葉夷隅GC(千葉) | 冷却機つきのカートでFW乗り入れ。会員は無料、ビジターは有料 | 月刊GEW 2026年2月号 |
| 有馬CC(兵庫) | 暑さ対策のカートを10台。セルフでFW乗り入れ。退職した男性をドライバーとして雇用 | 月刊GEW 2025年3月号 |
| PGM(グループ) | 冷風の出る「クールカート」を4,000台(2024年5月発表) | 月刊GEW |
一人乗りカートは、同伴者を待たずに自分のボールへ向かえるのが特長です。ホウライCCの紹介記事では「これなら続けられる」という声も紹介されています。
FW乗り入れできるゴルフ場が多い都道府県
GOLF100の掲載コースで、編集部がFW乗り入れ可(条件つきを含む)と確認できた数です。
| 都道府県 | 掲載コース | FW乗り入れ可を確認 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 139 | 78 | 56% |
| 茨城県 | 114 | 48 | 42% |
| 栃木県 | 114 | 48 | 42% |
| 千葉県 | 169 | 46 | 27% |
| 熊本県 | 41 | 35 | 85% |
| 福岡県 | 60 | 29 | 48% |
| 静岡県 | 88 | 28 | 32% |
| 兵庫県 | 155 | 25 | 16% |
| 長野県 | 66 | 24 | 36% |
| 埼玉県 | 81 | 19 | 23% |
北海道は広いコースが多く、乗り入れできるところが目立ちます。関東では茨城・栃木に多く、都心から車で行きやすいのも魅力です。九州は編集部の確認がほかの地域より進んでいるため、割合が高く出ています。
予約の前に確かめたい5つのこと
- プラン名や案内に「FW乗り入れ」「フェアウェイ乗り入れ可」とあるか
- その日に乗り入れできるか(雨の後、芝の養生期間は不可のことがある)
- 乗り入れ料、カート代がいくらか
- 起伏はどうか。FW乗り入れできても、坂が急なホールは歩くことがある
- ひざや腰に不安がある人は、無理のないペースで回れるか(セルフかキャディ付きか)
GOLF100のゴルフ場検索では、「FW乗り入れ可」「平坦」「シニア料金」などで絞りこめます。各ゴルフ場のページには、編集部が確認した「シニア目線のポイント」と、確認した日を載せています。
まとめ
- 歩くのがつらくなったら、FW乗り入れのゴルフ場を選ぶ
- GOLF100の掲載2,177コースのうち、FW乗り入れ可を確認できたのは660コース
- 雨の後や芝の養生期間は乗り入れできないことも。予約時と当日に確認する
- 一人乗りカート、冷房つきカートなど、続けやすくする工夫が広がっている
- 70歳以上はゴルフ場利用税も非課税。手続きと持ち物はこちら
参考文献・出典
- 月刊GEW 2026年2月号 ゴルフ場のシニア・猛暑対策とカート乗り入れの記事(p22-28)
- 月刊GEW 2026年4月号 ホウライCC 一人乗りカート紹介記事(p68-69)
- 月刊GEW 2025年3月号 有馬CC(p28-33)
- 月刊GEW 2025年6月号 ワンウェイGC紹介記事(p91-93)
- 月刊GEW 2015年4月号(p74-75)・5月号(p72-73)・11月号(p72-73) 北徹朗氏によるゴルファー離反調査の連載
- GOLF100 シニアにやさしいゴルフ場を探す(編集部調べ)
