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定年後にゴルフを始める人へ|60代からの始め方・費用・上達の現実

ゴルフ練習場でドライバーを振り抜くシニア男性の後ろ姿
この記事の目次
  1. 60代は「日本で一番ゴルフをしている世代」
  2. 定年後に始める3つの利点:時間・体・仲間
  3. 始め方の順番:最初の3か月ロードマップ
  4. 費用の現実:初期費用と月々の目安
  5. 上達の現実:60代からの目標の立て方
  6. 長く続けるための注意点
  7. まとめ:60代からのゴルフは「遅い」のではなく「ちょうどいい」

「定年したらゴルフでも始めようか」。そう思いながら、費用がどれくらいかかるのか、この年齢から本当に上達するのか、恥ずかしい思いをしないかと、一歩が出ない方は多いはずです。この記事では、60代からゴルフを始める人に向けて、始め方の順番、初期費用と月々の費用の目安、そして「上達の現実」を、公開データと料金相場をもとに正直にまとめました。結論から言えば、60代はゴルフを始めるのに遅い年齢ではありません。むしろ、日本で最もゴルフをしている世代です。

60代は「日本で一番ゴルフをしている世代」

笹川スポーツ財団の「スポーツライフ・データ2022」によると、年1回以上ゴルフ(コース・練習場)をする人の割合は、60歳代が10.8%で全年代の中で最も高く、70歳以上でも9.5%です。20歳代は4.5%にとどまります。男性に限れば60歳代の19.1%、70歳以上の17.6%がゴルフをしており、およそ5〜6人に1人がゴルファーということになります。

つまり、練習場やゴルフ場で周りを見渡せば、同世代がいちばん多い。「年をとってから始めるのは恥ずかしい」という心配は、データの上ではほとんど根拠がありません。定年後に時間ができて始める人、若い頃に少しやっていて再開する人が、この年代には大勢います。

定年後に始める3つの利点:時間・体・仲間

時間の利点。ゴルフは平日の方が安く、空いています。現役世代が土日に高い料金で混雑したコースを回る一方、定年後は平日の安い時間帯を選べます。これは費用面でも上達面でも大きなアドバンテージです。

体の利点。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」は、高齢者に「歩行またはそれと同等以上の身体活動を1日40分以上(1日約6,000歩以上)」と、有酸素運動・筋力トレーニング・バランス運動などを組み合わせた多要素な運動を週3日以上行うことを推奨しています。ゴルフは、歩く・ボールを打つ・不整地でバランスをとる動きが自然に含まれるスポーツです。高齢者(平均69歳)を対象にした2023年の研究では、18ホールを歩いて回ると約4.5km(4,477m・前方ティー使用)の距離を歩いたと報告されています。カートを使わずに歩けば、1ラウンドで推奨歩数を軽く上回ります。

仲間の利点。定年後に人付き合いが減ることは、多くの人が感じる変化です。ゴルフは4人1組で半日を一緒に過ごすため、会話が生まれやすく、練習場のスクールや1人予約(見知らぬ同士で組を作る仕組み)を通じて新しい知人ができやすいのが特長です。

始め方の順番:最初の3か月ロードマップ

いきなりクラブを一式買ってコースに出るのは、お金も体も無駄にしがちです。おすすめの順番は次の通りです。

  1. 1週目:体験レッスンに行く(1,000〜2,000円程度)。多くのゴルフスクールが体験レッスンを用意しており、クラブとシューズは貸してもらえます。手ぶらで行けるので、まず「自分の体で振ってみて楽しいか」を確かめます。グローブだけは自分用に1,000円前後で買っておくと安心です。
  2. 1〜2か月目:スクールか練習場で基礎を作る。60代からは独学より、最初の1〜3か月だけでもレッスンを受けることを強くおすすめします。理由は「ケガの予防」です。無理な体の使い方で腰や肘を痛めると、始めた直後にやめる原因になります。打ちっぱなしは週1〜2回、1回100球前後で十分です。
  3. 2〜3か月目:クラブを揃え、ショートコースへ。スイングの形が見えてきたら、初心者向けのセットを買います(相場は次の章)。本コースの前に、9ホールのショートコースや、平日午後の「薄暮(はくぼ)プレー」でコースの雰囲気に慣れると、本コースデビューの緊張が大きく減ります。
  4. 3か月目以降:平日の本コースへ。初回は経験者と一緒か、レッスンプロが同行する「ラウンドレッスン」を利用すると、マナーや進行のペースを実地で覚えられます。

費用の現実:初期費用と月々の目安

ゴルフは「お金がかかる」と言われますが、内訳を知ると調整できる部分が多いことが分かります。以下は2025〜2026年時点の一般的な相場です(地域や施設で差があります)。

項目目安抑えるコツ
初心者向けクラブセット(9〜11本+バッグ)新品 4万〜15万円
中古 2万円〜
最初は中古か初心者用セットで十分。上達してから買い替える
シューズ・グローブ・ボール・ウェア合計 2万〜6万円程度ウェアは手持ちのポロシャツとチノパンで可。シューズは1万円前後
練習場(打ちっぱなし)1回打席料300〜600円+1球10〜25円
100球で1,000〜2,500円
平日の早朝・昼が最安。週末夜が最も高い
ゴルフスクール(練習場併設・都内の例)入会金約5,000円+月会費約1万円最初の3か月だけ通い、あとは自主練習に切り替えても良い
ラウンド料金(1回)平日 5,000〜1万2,000円
土日祝 1万〜2万円
平日・セルフプレー・シニア料金を組み合わせる

まとめると、初期費用は「中古セット+小物」で5万円前後から、新品でそろえても10万円前後が一つの目安です。月々は、練習場だけなら月6,000〜1万2,000円程度、月1回平日ラウンドを加えて1万5,000〜2万5,000円程度が現実的なラインです。定年後の趣味としては、道具をそろえる最初の年がいちばん高く、2年目以降は月々の費用だけになります。

なお、多くのゴルフ場には60歳以上または65歳以上を対象にしたシニア料金や平日限定の割引プランがあります。予約サイトで「シニア」の条件で絞り込むと探せます。使えるものは遠慮なく使ってください。

上達の現実:60代からの目標の立て方

ここは正直にお伝えします。60代から始めて、若い人のように250ヤード飛ばすことを目標にすると、ほぼ確実に挫折します。筋力や柔軟性は年齢とともに変化し、飛距離はその影響を最も受けやすい要素だからです。

その代わり、60代からのゴルフには別の勝ち筋があります。「飛ばす」ではなく「曲げない・大きなミスをしない」ことです。ゴルフのスコアは、飛距離よりも、1ラウンドに何回大きなミス(OB・池・バンカーから出ない)をするかで決まります。飛距離が短くても真っすぐ進み、グリーン周りとパターを丁寧にやる。この方向で練習すれば、年齢に関係なく上達を実感できます。

目標の目安としては、最初の1年は「18ホールを最後まで回りきる」「スコア120以内」、その後「110」「100」と刻んでいくのが現実的です。「100を切る」はアマチュアの大きな節目で、始めてから数年かかる人が大半です。焦らず、まず「気持ちよく1日回れる体」を作ることを優先してください。当サイトの名前「GOLF100」は、100歳まで続けることと、この「100」という節目の両方を指しています。

長く続けるための注意点

始める前に、体の状態を確認する。高血圧・心疾患・糖尿病などの持病がある方、腰や膝に痛みがある方は、始める前に主治医に「ゴルフを始めても良いか、気をつけることは何か」を相談してください。ゴルフは激しい運動ではありませんが、半日屋外で過ごし、前傾姿勢で体をひねる動作を繰り返します。運動を始めた後に、胸の痛み・強い息切れ・めまい・腰や膝の痛みが数日続く場合は、無理をせず受診してください。

夏のラウンドは特別扱いする。高齢者は暑さを感じにくく、体に熱がこもりやすいため、夏ゴルフは若い世代よりも熱中症のリスクが高くなります。7〜9月は早朝スタート・ハーフ(9ホール)・こまめな水分と塩分補給を基本にしてください。詳しくはシニアの夏ゴルフは何が危険かで解説しています。

準備運動と道具の軽さを優先する。プレー前の5〜10分のストレッチ、練習場でのいきなりのフルスイングを避けること、そして体に合った軽いクラブ(シニア向けの軟らかいシャフト)を選ぶこと。この3つがケガの予防と継続の土台になります。

一人で抱え込まない。スクールの同期、練習場の常連、1人予約で出会った人。ゴルフは仲間がいると続きます。60代はゴルフ人口が最も多い世代ですから、仲間は見つかります。

まとめ:60代からのゴルフは「遅い」のではなく「ちょうどいい」

60代は日本で最もゴルフをしている世代であり、平日の安い時間を使え、体を動かす習慣づくりにも向いています。費用は中古セットなら5万円前後から始められ、月々は練習場中心なら1万円前後。上達は「飛ばす」より「曲げない」を目標にすれば、年齢に関係なく実感できます。まず体験レッスンに一度行ってみる。それが、100歳までゴルフを続ける第一歩です。年代別の体の変化やスコアの考え方は、60代・70代でゴルフは何が変わる?もあわせてお読みください。

この記事は一般的な健康情報の提供を目的としており、個別の診断・治療の代わりになるものではありません。痛みや体調不良が続く場合、持病がある場合は、医師など専門家にご相談ください。

参考文献・出典

  1. 笹川スポーツ財団 スポーツライフ・データ2022 ゴルフ人口(年代別実施率)
  2. 厚生労働省 健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023(概要)
  3. Kettinen J. et al. Cognitive and biomarker responses in healthy older adults to a 18-hole golf round and different walking types. BMJ Open Sport & Exercise Medicine 2023
  4. ステップゴルフ ゴルフ道具一式、値段はいくら?初心者セットの価格
  5. GOLF TRIGGER ゴルフ練習場(打ちっ放し)の料金は?初心者向けスタートガイド
  6. ワールドゴルフ ゴルフ初心者は全部でいくらかかる?費用の目安を段階別に解説
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