先に結論です。記録的な猛暑だった2024年8月、ゴルフ場に来た70歳以上の人は前年より11.9%減りました。70歳未満(5.2%減)の2倍以上の落ち込みです。都道府県別に見ると、愛知・京都・三重・岐阜・大阪では70歳以上が約2割も減った一方、北日本では増えた県もありました。シニアは「真夏の8月」をはっきり避けています。この記事では、GOLF100編集部が集計した県別データと、暑い時期にゴルフを続けるための工夫をまとめました。
8月だけ、70歳以上が大きく減る
| 月 | 70歳未満 | 70歳以上 |
|---|---|---|
| 2024年7月 | −7.8% | −5.2% |
| 2024年8月 | −5.2% | −11.9% |
| 2025年7月 | ほぼ横ばい | −2.7% |
| 2025年8月 | +8.7% | +8.0% |
2024年7月は、日本の7月の平均気温が統計を取り始めてから最も高くなった月です。それでも70歳以上の落ち込みは70歳未満より小さく、大きく減ったのは8月でした。ふだんは利用者の約23%を占める70歳以上が、2024年8月には19.7%まで下がっています(NGK)。
NGKは、熱中症で救急搬送された人の約6割が65歳以上だったこと(消防庁)が影響したと見ています。2024年5〜9月の熱中症の救急搬送は9万7578人で、当時の過去最多でした。
都道府県別:70歳以上が大きく減った県・増えた県
| 都道府県 | 70歳未満 | 70歳以上 |
|---|---|---|
| 鳥取 | -1.8% | -21.3% |
| 愛知 | -9.1% | -20.4% |
| 京都 | -7.7% | -20.3% |
| 三重 | -5.7% | -20.2% |
| 岐阜 | -7.3% | -19.9% |
| 大阪 | -2.8% | -19.4% |
| 滋賀 | -4.2% | -18.6% |
| 香川 | -5.2% | -17.2% |
| 兵庫 | -7.0% | -17.0% |
| 奈良 | -4.4% | -16.6% |
落ち込みが大きかったのは、東海(愛知・三重・岐阜)と近畿(京都・大阪・滋賀)です。どの県も、70歳未満の減り方の2倍以上になっています。
| 都道府県 | 70歳未満 | 70歳以上 |
|---|---|---|
| 沖縄 | +23.1% | +28.9% |
| 秋田 | +3.2% | +13.2% |
| 青森 | -0.7% | +6.6% |
| 新潟 | +1.5% | +6.2% |
| 山形 | -1.4% | +5.7% |
| 宮城 | -2.9% | +2.4% |
一方、秋田・青森・新潟・山形・宮城など北日本では、70歳以上がむしろ増えました。真夏でも比較的すずしい地域では、シニアがゴルフを続けていることがわかります。夏の旅ゴルフを北へ向ける人もいそうです。
ゴルフ場での熱中症は、数字が見えにくい
ゴルフ場で熱中症になった人の数を集めた統計はありません。業界誌の取材では、「体面上、明らかにしないコースも多い」という声も紹介されています(月刊GEW 2023年9月号)。静岡県の川奈ホテルゴルフコースでは「救急車の要請は最低でも月に一度」あるそうです。2024年夏には、業界団体の幹部が「どのゴルフ場も救急車を1、2回は呼んだと思う」と話しています(同 2025年5月号)。
一方で、暑さ指数(WBGT)を測る機械を置いているゴルフ場は8%にとどまるという調査もあります(2022年、武蔵野美術大学・北徹朗教授)。ゴルフ場まかせにせず、自分で暑さに備えることが大切です。
真夏にゴルフを続けるための5つの工夫
- 時間をずらす:早朝スタート(サマータイム)や薄暮プランを選ぶ。6時台のスタートを設けるゴルフ場も増えています
- 暑さ指数を見る:関東ゴルフ連盟は、暑さ指数(WBGT)33以上を「原則中止」の目安にしています。前日と当日に確認しましょう
- カートを使う:冷房付きカートやフェアウェイ乗り入れのあるゴルフ場を選ぶと、歩く距離と日なたにいる時間を減らせます
- 日差しの熱を体に入れない:つばの広い帽子、首や腕を覆うインナーなどで、直射日光が肌に当たる面を減らします
- 水分と塩分をこまめに:のどが渇く前に、ホールごとに一口ずつ。経口補水液を持っていくと安心です
その日の暑さとプレーの可否の目安は、GOLF100の今日のラウンド判定で確認できます。体調に不安があるときは、無理をせずプレーを中止しましょう。めまい・吐き気・頭痛などがあれば、すぐに涼しい場所で休み、改善しなければ医療機関を受診してください。
まとめ
- 2024年8月、70歳以上のゴルフ場利用者は前年より11.9%減。70歳未満の2倍以上
- 東海・近畿では70歳以上が約2割減。北日本では増えた県もある
- ゴルフ場での熱中症の統計はなく、暑さ指数の計測器を置くゴルフ場も少ない
- 時間をずらす・暑さ指数を見る・カート・日差し対策・水分の5つで、夏もゴルフを続ける
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